瀋陽(しんよう、シェンヤン、Shěnyáng)は、中華人民共和国遼寧省の省都。旧称は奉天(ほうてん)。中国東北部(旧満州)の主要都市の一つ。市の名前の由来は、市内を流れる渾河の古名・瀋河の北に位置することから。国家歴史文化名城に指定される観光都市でもある。経済的重要性から省クラスの自主権をもつ副省級市にも指定されている。
市の人口は約737万人(2003年末)で、中国でも5番目に大きな都市である。市区人口488万人。
市の総面積は13,000平方キロ、市区面積3,495平方キロメートル。
瀋陽の歴史は大変古く、7200年前には定住集落(新楽遺跡)があったことが知られている。
その後はしばらく地域の地方都市的な位置にあったが、17世紀初頭、サルフの戦いに勝利した満州族のヌルハチは瀋陽を占領して後金の首都とした。1634年には盛京(満州語ムクデン)と改称されている。その後清と名を改めた後金は1644年に明の滅亡後の中国を占領し、首都を北京に変更するが、瀋陽は副都扱いを受け、1657年には奉天府と名付けられて多分に形式的ながら中央政府に準拠した官制がしかれた。現在でも市内にはその時の皇居・瀋陽故宮が残っている。
瀋陽の詳細